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わかりやすい「人身傷害補償保険」

2014年10月20日

「自分にも過失がある事故」で触れた保険のうち、人身傷害補償保険についてご説明します。
一般的な書籍などでは、人身傷害補償保険は、「被保険者自身が、いわゆる人身傷害事故によって被った損害について、責任の確定や過失割合の決定を待たずに保険契約(約款)上の損害額の算定基準により算定された金額が支払われる保険」などと説明されています。
ようは、事故で怪我をした時に、自分に責任があっても、相手の責任があっても、その辺がはっきりしなくても、とりあえず保険金を払ってもらえる保険ということです。
ここで疑問がわいてくるのが、「どんな事故でも払ってもらえるの?」「どれだけ払ってもらえるの?」というところです。
まず、「どんな事故でも払ってもらえるの?」については、保険によってかなり差があります。
自分の車を運転している時の事故については大体保険金が支払われますが、歩いていて車にはねられた場合や、自転車で転んで怪我をした場合については、約款や特約の内容によって払ってもらえる場合と払ってもらえない場合があります。
また、保険に入っている人だけでなく、その両親、配偶者、子供の事故にも適用される場合が多いです。
ご自身の保険の内容を確認してみることをお勧めします。
次に、「どれだけ払ってもらえるの?」ですが、慰謝料の基準が裁判基準よりも低いことと、保険契約時に設定した上限があること以外は、通常の損害賠償とほぼ同様の基準で払ってもらえます。
ですから、ご自身の収入に見合った上限を設定しておけば、仮に、自分の過失が100パーセントの事故であっても、きちんと補償を得られるわけです。
交通事故は、日常生活の中で怪我をする大きな原因の一つです。とりわけ、事故が多いと言われている香川県に住んでいる我々としては、きちんと備えをしておきたいものです。
また、事故にあわれた場合には、きちんと保険金を請求する必要があります。当事務所では交通事故のご相談の際、保険金請求に関するご相談にも応じておりますので、保険証券をご持参のうえ、ご相談ください。


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