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高松と東京の時差

2017年3月12日

 今年はたまたま東京出張が多く,先月と今月でもう4回出張しました。
 先日,東京のホテルで,朝6時に起きました。
 すると,やけに明るい。高松だと,6時はまだけっこう暗い時期です。
 当然,東京は高松より東にありますから,高松より日が昇るのは早いはずです。
 で,調べてみると,20分以上も日の出時間が早いそうです。
 個人的にはびっくりしたのですが,そんなに早いって知ってました?
 東京から大阪への移動中,新幹線からきれいに富士山が見えました。



同期

2017年3月5日

 先日,裁判期日のため,神戸に出張しました。
 夜は,司法修習の同期と会って食事をしました。
 その人は,大学卒業後,国内の証券会社やアメリカの金融機関で勤務し,その後司法試験に挑戦して現在弁護士をしているという,旧司法試験時代としては異色の経歴を持った人です。
 私より歳は10ほど上なのですが,超エネルギッシュでめちゃくちゃ面白い。
 その前の週にも,東京で別の同期に会ったのですが,その人も,超エネルギッシュでめちゃくちゃ面白い。
 同期には,本当に頭がよくて元気な人がたくさんいます。
 そういう優秀な人たちと,学生時代のように利害関係無くお付き合いができ,未だに親交が続いているというのは本当に大きな財産だと実感します。
 旧司法試験については,いろいろ批判もあり,現在の新司法試験に移行したのですが,旧司法試験時代には,司法修習生や,法曹界全体に,過酷な試験を乗り切った同志としての連帯感のようなものがありました。指導してくださった裁判官,検事,弁護士の先生,皆さん本当によくしてくださいましたね。
 そういえば,司法研修所の刑裁教官が,司法修習が人生のピークで,あとは転げ落ちるだけなんて言っていました。さすがにそこまでは思いませんが,楽しかったなあ。
 写真は,神戸地裁です。久しぶりに行きましたが,斬新な建物です。



光の3原色と裁判の話。

2017年2月25日

 光の3原色をご存知でしょうか。赤,青,緑が3原色と言われていますが,この色を混ぜると,すべての色が再現できるそうです。
 なぜ,3原色かわかりますか?答えは簡単で,人間の眼には,この3色を知覚する能力しか無いからです。
 つまり,世の中にその色しか存在しないのではなく,人間にはその3色しか見えていないということです。
 つまり,人間がいう世の中というのは,客観的に存在するものを指すのではなく,人間の能力において認識,理解が可能なもののことであり,その意味で,極めて主観的なものです。
 人間の能力といいましたが,同じ人間でもその能力は人によって差があります。
 つまり,人それぞれ,その人の能力,知識,経験において認識,理解可能なものを,世の中だと思っているということであり,人によって世の中は違うのです。
 法律の世界には,「社会通念」という言葉があり,社会一般に通用している常識というような意味なのですが,判決などでも,「~と判断するのが,社会通念上相当である。」などと,判断の理由付けとして使用されることがあります。
 しかし,先ほどから述べている通り,世の中自体が,人によって異なるものである以上,「社会通念」も人によって全然違います。
 社会通念を理由とする判断を否定するものではありませんが,社会通念は万人に共通のものとして客観的に存在するものではなく,あくまでも,主観的なものであり,人によって異なることには注意する必要があります。
 だから,仮に全く同じ内容の紛争があったとしても,その当事者が誰か(どのような能力,知識,経験を持った人か)によって,社会通念は異なり,判断も変わりうるのです。
 たまに,その点が意識されず,裁判官の社会通念で判断してるよな。本件の当事者がそんなこと考えてるわけないじゃないか。というような事案に遭遇します。
 とはいえ,裁判官は,我々弁護士と違って,当事者と直接接する機会は限られています。裁判官が,当事者の個性に配慮せずに社会通念を適用する原因は,弁護士が当事者の能力,知識,経験について十分に説明できていないからかもしれません。それか,その裁判官には理解できないのか。
 いろんなケースがあるとは思いますが,裁判官も,その人の能力,知識,経験において認識,理解可能な範囲でしか物事を把握できていません。その範囲が広い人も,狭い人も,右に偏っている人も,左に偏っている人も,いろいろいます。
 裁判官は,どんな判決だろうが,自分が正しいと思う判決を書いていれば仕事ができますが,弁護士は,訴訟で勝たなければいけません。
 つまり,A裁判官にもB裁判官にも理解できる主張を展開する必要があり,そのためには,A裁判官の能力,知識,経験も,B裁判官の能力,知識,経験をも,包摂した高い見識が必要になるわけです。
 そういう意味で,弁護士の仕事というのはとても難しいのです。
 法律の知識はもちろんですが,広い視野や,経験,他者を理解しようとする思いやりが必要だと思います。
 私などは,まだまだ経験不足で未熟ですが,様々な経験を通じて視野を広げ,見識を高められるよう努力したいと思います。


スピードは大切。抱え込まない勇気も。

2017年2月20日

 ずいぶん久しぶりの投稿です。
 かなり前から更新したいなと思いつつ,久しぶりの更新だから,それなりのことを書かないとな,と思い始めるとますます更新できなくなり,今に至ります。
 仕事でもそうですが,時間が経過すると,どんどんハードルが上がります。何事も,スピードは大切です。
また,できないなら,抱え込まずに,とりあえず出すという勇気も必要です。
そんなわけで,とりあえず更新です。
先日,東京に出張した際にホテルオークラのロビーに飾られていた桃の花が素晴らしかったです。古いホテルなのですが,建物もしっかりお金をかけて作り,しっかり手入れされており,最近の新しいホテルには出せない風格を感じました。ある意味,とても新鮮に感じました。



勤務弁護士募集中です!

2016年10月7日

当事務所では,現在,勤務弁護士を募集しています。
現在求職活動中の司法修習生,移籍を検討している弁護士の方,興味がありましたら,是非ご連絡ください。応募要項については,日弁連のひまわり求人・求職ナビを参照してください。
当事務所のパートナーは,いずれも56期の藤本尊載と藤本英子です。
藤本尊載の主な業務内容は,交通事故(保険会社側・被害者側),各種損害賠償(製造物責任,施設賠償等),中小企業法務,一般民事です。
藤本英子の主な業務内容は,離婚,相続等の家事事件です。
勤務弁護士には,両パートナーから事案を配点し,パートナーとの共同で事案処理を行うことになりますので,事務所で扱う全ての分野について経験を積むことができます。
66期の勤務弁護士が1名,常勤の事務スタッフが3名所属しています。
事務所のメンバーは,みんな性格が穏やかで,和気あいあいとやっています。
髙松は,人口の割にインフラが充実していますし街もきれいです。瀬戸内海や里山の自然にも恵まれており,住むには最高です。
髙松に地縁はないけれど,気に入って高松で弁護士登録している人も何人もいますので,現在大都市で弁護士登録している方で,地方移住等お考えの方も是非ご応募ください。


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